名前>言語>地名の順で変わりやすい。
特に名前は変わりやすく、日本人のように古来の名前を名乗っている民族は少ない。
韓国やベトナムは漢民族風だし、ロシア周辺はロシア式、南米やフィリピンはスペイン式、中東の多くがアラブ式だ。
韓国人の本来の名前はほとんど残っていないが、まだマシな方で、中央アジア系なんてモンゴルや満州といった大帝国を築いた民族を除けば本来の名前はわからないものが多い。中東も同様である。
言語はこれよりも変わりにくいとはいえ、多くの旧植民地で宗主国の言語が普及している。
一番変わらないのは地名だ。
日本でも北海道の地名の多くがアイヌ由来だ。また、南九州には意味不明な地名が多いが、おそらくクマソ、ハヤトといった異民族が読んでいた地名をそのままヤマトが採用したと思われる。
すごいのはイランだ。イランという地名は実はすこぶる古い。
イランとはもともとAryana(アーリアーナ、アーリア人の国)という意味で、そう名乗っていたが、時代とともになまりまくり、Iran(イーラーン)となった。とはいえ、イラン人は長らく外部からはペルシア人と呼ばれてきたものの、1500年以上前から自称はイーラーンである。