憂邦烈士連合会@ソロプレイ

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弱男とYouTube

 人を見下して悦に浸るしかない無能か、自分では何もできないのでやった気になりたい無能か、藁にすがりたいだけの自分のない無能の三者Youtubeを見ているのだ、と思う。

 人を見下して悦に浸るしかない無能が見ているのは、私人逮捕とか、道端でアンケ取るやつとか、学歴ガーとかそういうやつだろう。
 見てて何が面白いのかわからない。知識が増えるでもないし、笑えるのでもない。自分より下を見下して楽しむコンテンツだが、視聴者自身が弱男なのだろうな、と思える。

 次、自分では何もできないのでやった気になりたい無能。
 これはゲーム配信とかだろう。
 私は淡々とプレイが流れるものなら見るが、実況はみない。
 彼らは実況があることで、やった気になるのだろう。
 独身女が子供Youtuberを見ながら、子育てした気になるという怖い話もきく。
 ただ、ひとつだけこれ系で納得できるのが、Youtuberたちが画面の向こうでキャッキャしている動画、仲良し動画である。
 Vもそういうのがあるが核家族化どころか、独身の増加、コロナで友人も築ずけない人々が増えた結果、誰かが楽しんでいるところを見たい、そういう需要だ。

 最後は昔なら新興宗教にハマっていたやつらだ。自分で考えることもできない。陰謀論とか、そういうのだ。

自動車は高価なので、私は中古しか買ったことがなかった

 自動車は高価なので、私は中古しか買ったことがなかった。

 だからだいた型落ちで、しかも壊れるまで乗るので、Bluetoothが普及した時期になっても、カーオーディオがカセットとラジオしかない車に乗っていた。FMトランスミッターが酷使され、3個は買い換えた

 冷却水が漏れるようになったが、週一で冷却水を補給することで乗っていたが、いい加減にしようということで、廃車となった。

 そう。中古販売なぞできるレベルではなかった。あんなんスクラップだ。
 なにせマフラーも壊れていたし、助手席はドアロックできなくなっていた。六〇キロ以上の速度を出すとゴーカートのようだった。

 次に乗った車もカーナビなどついていなかった。プッシュスタートになったが、まあその程度であった。こいつは水没し廃車となった。

 車両保険+αで購入したのが、今乗っているNボックスであるが、ナビ以外は何一つオプションのないほぼ素の車体だが、NボックスなのでEKワゴンワゴンRよりは高くついた。
 ただシートを倒すのがクッソ楽である。さすが日本一売れている軽自動車である。
 
 そもそも買った時点でかなり年式が古かった。ナビは道路情報が古すぎ、高速の情報はまるでアテにならない。

 で、新車を買おうということに最近なって、いろいろディーラー巡りをしているが、まあ、びっくりする。

 乗用車を買おうとしているのもあるが、パーキングブレーキがほぼスイッチになっている。
 なんで? と思ったが、電動なのだそうだ。
 シフトレバーもボタン化しているものが多く、速度計もデジタルだ。

 セレナはオールデジタルだったので、びっくりした。マジでタブレットみたい形状のものがハンドルのまえについているのだ。
 また年契約でインターネット回線の契約ができ、社内でWANが使えるのだそうだ。なんじゃそれは……。

 AppleCarPlayやType-C充電コンソールなどの説明にディーラーは時間を割く
 客が求める事項なのだろう。

 いや、シガーソケットついてりゃいいよと思うんだが。12Vとれればどうとでもなるんだよ!

 私はさすがに電装系は弄れないが、12Vとれるのをいいことに、ドラレコも自分でつけたし、タブレットをナビ代わりに乗せていたこともあった。
 なぜかLEDランプもディーラーはすすめてくるが、LEDランプの交換くらい誰でもできるわと思うが、今はほぼLED標準のようである。

 またハイブリッド車はでかいバッテリーを積んでいるので、100V電源が取れるようだ。これは便利だと思う。まあ、出来る人はガソリン車でもインバーター積むんだと思うが。

 安全装置もセンサーがそこら中についていて、死角の移動物を検知するとか、ハイ・ローだけではなく、左右のヘッドライトの明るさを自動調整して走るとか、ナビ情報がフロントガラスに投影されるとか。
 デジタル化がすごいな、と思う。
 
 また、今のミニバンは二列目のシートを倒さなくても三列目にいける(7人乗りや6人乗り設定)らしく、あの二列目シートを倒すという苦行から開放されるのは素晴らしい

 私はカメラが好きだが、なんとなく、機械製部品がない方が高級品と言う謎の思想が共通している気がする。時計業界とは違うようだ。

 カメラでもミラーレスは高級品扱いだ。しかし、私は一眼レフの方が好きだ。
 なので、旧来のガソリン車を選ぶと、シフト制御はレバーになり、速度計はアナログになったりするが、私はそれでいいと思うんだよ。困ってない。

 で、ミニバンやSUVを探しているが、各社ハードウェア的にはあんまり差がない。ほとんど同じだ。

 今、真の過渡期なのかもしれない。
 
 フイルムカメラがデジタルカメラになったとき、フイルムという悪習から解き放たれたコンパクトカメラは百花繚乱だったし、オリンパスE-1のような交換式一眼レフでも特殊な形状のものが現れた。
 まあ、結局2015年頃からミラーレスもクラシック回帰していくんだけども。

 ステアリングとフットブレーキという自動車がこの世にあらわれたときからほとんど変わっていない機構に近年メスが入っている。バイワイヤの波だ。

 必要悪だったハンドル形状と旧態然としていたフットブレーキはどうなるのだろうか。
 この二つはフィードバックや安全性が重要な部分なのでバイワイヤ化が遅いのだろう。

 電動機化はたぶん止めることができない。

 水素だろうがe-powerだろうが、駆動系からガソリンエンジンがなくなるのは既定路線だ。
 ネトウヨは反EVだが、EV化はとまるわけがない。単純に動力源がバッテリーなのか水素なのか、ガソリンなのか。その違いでしかなく、電動モーター搭載車になるのははっきりしている。

 ダイムラーが発明したとき、こんな複雑で燃費も悪く故障も多く操作体系も複雑なものが流行るはずがないとされていた
 しかし、航続距離と充電時間というディスアドバンテージから電気自動車は主流になれず、補給の不便さと始動時間の長さから蒸気自動車は消えていった。

 これも一眼レフを思い出す。

 複雑な機構を持ち、シャッターショックがあり、ピンズレが起こる一眼レフは必要悪だった。ミラーレスが世に出てくるまでは。
 そして、ミラーレスカメラ自体は大昔からあったし、一眼レフが世に出たとき、まさか戦後一眼レフが世界を支配するとはだれも思わなかった。

 私はブレーキとステアリングは機械式の方がいいと思う。しかしそれも古い思考になるのは時間の問題だ。

電子機器の破損を恐れる人々

 私は最小機能でいいと考えるタイプであるが、昔使っていて、今も年に一回小豆をたくためだけ(正月)に使用されている炊飯器はタイマー機能と保温機能しかない。何時何分ではなく、何時間後に炊き終わるという設定だ。シンプルである。

 実家で40年酷使されているトースターは電子部品はひとつもない。
 つまみを回すとギーっと機械式タイマーが唸る。
 祖母の家の時計はいまだにゼンマイ式で、たまに巻かないと止まる。

 車にせよなんでもそうだが、電子化を恐れる人々が一定数いる。
 これが考慮に値しないのは、積極的に電子化を取り入れてきた業界の一つが航空業界という安全性と規制にはとんでもなくうるさい業界だったことからもわかるだろう。
 ではなぜか恐れるのか。

 突然壊れるからだ。
 HDDとSSDの違いといえる。

 HDDは記録部分に機械的機構があるため、壊れる前には兆候がある。カリカリと音がするのだ。一方半導体であるSSDは突然壊れる。なので常に内蔵マイコンが破損具合や損耗具合を確認している。
 自分でそれをチェックするか、チェッカーを入れておかないと、物理的に人間の知覚で破損しそうだ、と確認することはできない。
 この突然の破損を恐れているわけだ。

 機械的機構は初期不良を除けば、損耗や外的な要因で破損する。そして兆候がある。
 一方、デジタルはどんなに経年しても、そのデジタルデータ自体は損耗しない。

 もうひとつはフィードバックがある。
 タッチパネルが気持ち悪いのは、物理ボタンのように押した感じがしないからだ。人間は外界とのフィードバックで生きているので、これがないと不安になる。

 カメラでもモーター式のピントリングはレンズのピント機構の重みがわからないから気味が悪いし、ブレーキペダルやステアリングからのフィードバックで運転してきた旧来のドライバーにとってバイワイヤは気持ち悪い。

韓国人は口ではなんとでもいうが、日本製品を買う

 韓国人は口ではなんとでもいうが、日本製品を買う。

 しかし、日本人は意地でも韓国製品を買わない。異常なほどに

 サムスンスマホヒュンダイの自動車。低迷するならいざしらず、ヒュンダイは商売がそもそも成立せず撤退、サムスンサムスンと名乗るのを放棄し、Galaxyと名乗ることにした。

 サムスンはフイルムカメラ時代からカメラを製造していて、世界第四位のカメラメーカー(キヤノンニコンミノルタの次点)とさえ言われたが、そもそもカメラを製造していたことを日本人は知らない。

 逆にLG電子は日本では無名なせいで、韓国製と気づかれず、たまに見かける知名度がない方が売れるとはこれいかに? である。

 昔はエアコンも売っていたが、最近は見ない、韓国製品不買のせいだろう、とは思う。
 昔は堂々とLGのロゴのついたモニターをよく見たが、最近あまりみない。もっとも、日本メーカー製も中身はLGなんだがね。

 正直、気持ち悪い

 韓国人はリアリストなので、口ではなんとでもいうし、パフォーマンスの不買運動もするが、実際は便利なので買う。奴らはいうだけである。
 一方、日本人は何もせず、粛々と韓国製というだけで買わない。異常である。あまりにも異常だ。

 こういうと、韓国製品は出来がーとかなんとかいうが、ヨーロッパでもアメリカでもヒュンダイの方がトヨタより売れているのは事実だ。
 まさか欧米人が見る目がないというなら、この世で見る目があるのは日本人だけということになる。それは変な話であろう?

 またこういうと、ネトウヨは外人は韓国と日本の区別がつかないとかなんとかいうが、区別がついたからといって購買意欲に差は殆どでない

 韓国製と聞いた途端、買わなくなるのは「日本人」だけだ。アメリカ人もドイツ人も「ああそうなんだ。韓国製なのね」で終わりだ。

 彼らはサムスンが韓国企業と知りながら、カメラを買っていたし、今も大手を振ってサムスンスマホは販売されている。
 日本人は勘違いしている。

 欧米人は韓国製だからという理由で毛嫌いはしない。純粋にもので選んでいる

 こういうと、韓国製は詐称がーとかいうが、トヨタアメリカでリコールされているし、三菱電機は酷い改竄をしていたし、日本製だから信用できると欧米人が思う根拠がない

 口では言うくせに日本製を買う韓国人をネトウヨは馬鹿にするが、韓国製という理由だけで買わない方がずっと異常だ。
 性能や価格ではなく、韓国製というだけで買わないんだぞ?? 頭おかしいだろ。口では言っても、便利だしと買う韓国人の方が冷静だ。

 正直、日本人は韓国を見下し、心の安寧を計ってきたように思う。(中国人は日本に侵略されたから日本を恨むのはわかるが、韓国人になにかされたわけでもないのに一体全体、日本人は韓国人の何を憎んでいるのか? わたしには理解できない)

 最近日本は低迷しているから、ますますここ10年ほどその傾向は増した(もはや中国が経済、軍事、政治的に見下せなくなったのも大きいだろう)。

 でもね、私はもう、日本は韓国以下な面が目立つようになった。と思う。ここ10年で。

 例えば韓国はパチンコを全廃した。日本はいつまでも警察と癒着し、そんなものは存在しないと言い張っている。

 また、韓国では政治家も結構逮捕されるが、日本では木っ端政治家は逮捕されても、大物はまず逮捕されない(現役大統領のパククネが逮捕されたのと大違い。彼女は田中角栄と違いたたきあげではなく、父親の代から続く政治家だ)。

 統一教会が世界で一番稼ぐのは日本だ。日本では規制されていないどころか、政治家たちと癒着している始末だ。

 こういうと、ネトウヨ民度がーとかいうが、そんなもん大差ない。
 慰安婦像みたいなのを大々的なニュースにするから韓国人が阿保に見えるだけで、あんなもん普通の一般的な韓国人は白い目で見ている
 あんなもんは一部のカルトがやっているだけだ。
 外国で日本人はカエルを食べるだとか、イギリスで日本では母親が童貞を奪うとかそういうのがニュースになるのと本質的には同じ

 そして、イギリスでこの手のニュースを喜ぶのは、イエローに経済的に敗北して悔しい白人レイシストたちだ。全く構図は同じだ。

 韓国人は確かに火病を持っている。

 が、これはパチンコ全敗とかパククネ逮捕とかいい方向に働くこともある。もちろん、悪い方向にもいく。

 日本では騒ぐことははしたないとされている。
 だから上級国民がしたい放題だ。
 昔からそうなのだが、昔の上級国民はまだ一般市民にも便宜を図っていた
 今は身内ばかりだ。そして誰も騒がない。騒ぐと、パヨク、空気が読めない、日本から出ていけ! である

 ああ美しい国だね。

 というか、経済や軍事や技術ではなく、「美しい」とかいう抽象的な表現でしか勝ち誇れなくなった時点で終わりだよ。

 先の大戦で、勝つ要因が「大和魂」しかなくなったのと同じ。二度目の一億総玉砕(国民の貯金がパー)も近い。

 とはいえ、先の大戦でも上級国民で損したやつはほとんどいない。むしろ儲かったやつさえいる。児玉義男なんかいい例だろう。
 もうね、韓国は日本の後ろを走る劣ったやつじゃないよ。見習うところがある。

古代ローマと言えば、西洋の理性的文明の起源となった高度な文明というイメージだが実際は中国の古代文明と大差ない。

 古代ローマと言えば、西洋の理性的文明の起源となった高度な文明というイメージだ。
 これは間違ってはいないが、日本の世界史では劣った(近代へ繋がらなかった)中国文明との対比でローマが高度で理性的な文明として教えられている気配がある。まあ、ユーロセントリズムの一種である。

 しかし、古代ローマもしょせんは古代文明にすぎない

 ルネサンスによって、西洋は暗黒時代を脱し、ローマ時代の水準へ戻ったというから、あたかもローマの英知が12,3世紀水準のように思われるのだが、これは間違っている。

 むしろ、古代ローマは建築以外の側面では古代中国と酷似している

 まず、ローマでは臓卜というものが政治を左右する重大なものとして考えられていた
 これは占星術などと同じもので、単なる呪術もとい占いであるが、臓物を使って占った点が特異である。
 これ自体はのちの西洋の外科的医学に繋がっていくのだろうが、ローマの段階では、中国における甲骨占いやバビロニアにおける占星術と大差はないどころか、キリスト教によって撲滅されるまで臓卜師はローマで大きな力を持っていた(つまり紀元後数百年は権力を持っていた。つまり、ローマVSササン朝でさえ、理性VS旧弊の戦いではなく、どちらも旧弊な古代の宗教観に染まっていたといえる)。

 この話、知らない人が多いのではないか?

 しかも、他の古代王朝と同じく、臓卜師は公職の場合が多い
 古代中国のように、古代ローマ元老院による民主主義やローマ市民権(市民権などというから勘違いする)による平等のイメージだが、実際には、巨大な官僚機構が領土を支配していた(なぜかローマの官僚機構に言及することが少ないのは意図的なのか?  もしくは中国のように資料がないのだろう)。

 巨大な土地を支配するのに強固な官僚機構がないはずがない(同様に、イギリスは世界を支配したので巨大な官僚機構があったはずだが、これに対する言及はほとんどないのはなぜか? 西洋の先進技術とキリスト教啓蒙思想が世界を支配したというのは半分間違っていて、官僚機構なしに支配は出来ない。どんな思想が優れていようが、技術に抜きん出ていようが、システムがだめでは世界を支配できない)。

 また、ローマ市民権も市民権などとはいう(キング牧師公民権運動のイメージと近しく捉えてしまうが全く違う)が、早い話、ローマ人として認められるかどうか、つまり、単なる階級制、身分制の話でしかないのだ。
 ローマ人が身分の頂点にいた、と言うだけの話で、別に自由でも近代的でもない。

 元老院も有力者(貴族。ローマでは〇〇氏族という血族集団が実権を持っていた。この話もなぜか日本ではあまりされない)の集まりに過ぎない。
 市民の支持があるからというのは建前でしかなく、単なる貴族政治である

 さらに、ローマでは女性の名前は一切記録されていない。
 男尊女卑の程度は中国文明と大差なく、ペルシアやギリシャにおいては女性の名前が多く残っているのに対し、ローマや中国では、〇〇家の女、〇〇の妻のような形でしか女性の名前は残っていない。

 おそらく女性の地位は古代文明でも最も低く、中国でさえ傾国の美女の話がたびたびあるが、ローマではほとんどなく、例のクレオパトラもそもそもエジプト王なのだから、これを傾国の美女と呼んでいいのか。
 単にライバル国の元首ではないか。
 戦争ではなく、ベッドの上でライバルがバトったという話ではないか。

 そしてクレオパトラの名が残っているのは、もちろん彼女がエジプト王だったからだ。ローマ人の女ではない。

 ゆえに、ローマ人は女性を産む機械以上には見ていなかったと思われるこれはひどい
 男性原理主義者のギリシャ人でさえクサンチッペはソクラテスの家を取り仕切っていたし、サッポーという詩人すら排出しているのだから、ローマ人の男尊女卑のひどさは際立つ。

高木さんが生み出したムーブメントは〇〇さん系と呼ばれているが、実際のところ、高木さんの最大の貢献は、ラブひな以降、アニメ・漫画界に蔓延していたハーレム系(いわゆるギャルゲ系)ムーブメントに引導を渡したことであろう。

 高木さんが生み出したムーブメントは〇〇さん系と呼ばれているが、実際のところ、高木さんの最大の貢献は、ラブひな以降、アニメ・漫画界に蔓延していたハーレム系(いわゆるギャルゲ系)ムーブメントに引導を渡したことであろう。

 私は久々のヒット作として、ぼくヤバをあげたが、私はこの流れを「固定ヒロイン」と呼んでいる。

zakkidr.hatenablog.jp


 同様のジャンルでは、三重さんも悪くない。

zakkidr.hatenablog.jp


 現在、ギャルゲはほぼ死体(瀕死)だが、赤松健自身がいうように、ラブひなはギャルゲの構造を漫画に持ち込んだ作品だった。

 このギャルゲ的な構造のうち、マルチエンド方式まで持ち込んだ急進派というか最終進化系が「僕勉」だったが、やりすぎてしまった感がある。さすがに、ゲームと漫画ではメディアが違う

 このハーレム式はラブひな後、大いに増え、ラブコメの基本線になっていく。

 しかし、この方式、ヒロインが多いものだからAKBのように多くの方位に対し訴求する反面、各ヒロイン自体の訴求力が弱く、コンテンツは最終的にキャラ人気なのだが、このキャラ人気が維持できなかったり、主人公の行動に一貫性がなかったりと弊害を多く生んだ。

 「ニセコイ」など途中から主人公はパペットのようで、ストーリーの都合で変形するため、感情移入もしづらいものとなった。キムチは有名であろう。

 また、複数人の女性にもてる男性ということ自体が非現実であった。

 結果として、多くの人の共感を集め、主人公に人間性を持たせ、ヒロイン人気を維持するには固定ヒロイン方式が望ましい

 というのも、固定ヒロイン式なら、主人公が変な奴でも、蓼食う虫も好き好きで説明がつく

 では、固定ヒロイン方式は新しいものなのか。
 否、むしろ古い形式である。
 もともとラブコメの形式は2パターンあり、どちらも高橋留美子によって開拓された。
 めぞん一刻方式とうる星やつら方式である。

 「めぞん一刻」の場合、主人公と管理人さんがくっつくエンドになるのは序盤から既定路線である。
 確かにライバルは登場するのだが、そもそも、管理人さん以外のヒロインが彼女と同じ立ち位置にいないのだ。いってしまえば、固定ヒロイン方式といえる。

 タッチなんかもそうだ。

 で、この固定ヒロイン方式はキャラ人気の息が長い

 「うる星やつら」方式というのは、ハーレム方式である。これは、あたるがスケベで移り気というのもあるが、とにかく女が次から次へと出てくるのだ。
 とはいえ、ヒロイン的に同じ立ち位置にいるのはラムとあかねだけで、他とは壁があるのは事実。うる星やつら以降、ヒロイン数は増えていく。

 しかし、このころはあたるのように移り気な主人公ゆえにハーレムであった

 これが受け身のハーレムになるには「ラブひな」を待たねばならない

 また、あたるは女の子を明らかにエッチな目で見ており、さすがにセックスとは言わないまでも、「いいこと」をするのが目的である、というのは暗にわかる。
 恋人になろうとするのだ。
 ここでも20世紀末からの変質がある。

 主人公は「恋人になりたい」「彼女が欲しい」という欲を出さない。女の子がよってきちゃうぜ、やれやれ。という風なのだ。

 漫画ではないが、「はがない」あたりは典型例(作者はわざとそうしているが)だろう。

 一方、「ぼくヤバ」は少しシコりすぎ(女性作者ゆえにシコ頻度を理解していないのか?)だが、昨今の固定ヒロイン方式は、主人公側が「ヒロインと恋人になりたい」と考えているのが顕著だ。

 揺り戻しなんではないか。と私は思っている。

 私の青春時代はハーレムものの全盛期で、「キャラをめでる」ものであって、主人公はまさしく竿役でしかなく、特徴のない黒髪主人公が横行していた

 今は正しい本来のラブコメに回帰しており、「ふたりの関係性をめでる」のである。

 高木さんにせよ、山田にせよ、三重さんにせよ、明らかに主人公に対して好意をいだいているのは明らかであるが、ここがハーレムラブコメと違う点で、「いつ恋心をいだいたのか?」が明示されないし、ヒロイン側の内面についてはサラっと描写するか、ほぼ記述がなく、まさに「主人公の立場になって楽しめる」構造になっている。

 このせいか、西片や市川はキャラとして人気がある。

 実際の恋愛に近いのは固定ヒロイン方式なのは言うまでもない。

 恋愛というのはいつの間にか始まっているものだ。現実でも
 いつだったのか、始まりなんてよくわからないし、なぜ好きなのか説明は難しいが、とにかく「しゃべってみたい」「触ってみたい」と思う。

 高木さんのフォーマットは私が述べたことに忠実だ。

 高木さんが西片のどこを好きなのか、語られない。

 ハーレムラブコメだと、これはイライラするだけ(移り気男ゆえに)なのだが、少なくとも読者には西片がいいやつであり、努力家であり、高木さんに一途であることはわかる。

 読者も、西片のどこに惚れたのかはわからないが、少なくともクラスで一番美人っぽい高木さんが惚れてもおかしくはない、と思わせる人物造形にはなっている

 これは面白いことだと思う。
 惚れられた側が魅力的だとヒロインも魅力的になっていく

 逆に、優柔不断なハーレム主人公に惚れるヒロインはアホに見え、むしろ魅力が下がる。男を見る目がないからだ

 ヒロインに語らせるのではなく、主人公を魅力的に仕立てることで語る必要性を省く。というか、語られないほうが考察のし甲斐もあるし、文学的だろう。
 なんでもかんでも説明するのは美しくない。
 ぼくヤバの市川も同様で、惚れた経緯は不明だし、一巻の段階では惚れていそうにないが、どこかの時点で惚れたのだろう。そして市川もまた一途である。

 更に今上げた作品はすべて主人公もヒロインも同級生でかつ中学生である。
 これが高校生だとセックスしないには不自然だし、好きの一言が言えないのも奇異に思えるが、中学生なら、不器用だったり、自己中心的だったりしても、読者には微笑ましく見え、ラブコメには中学生という設定は向いているのかもしれない。

 

英語の国名

・全然違うもの
フィンランド スオミ
ジョージア サカルトヴェロ
ハンガリー マジャル(遊牧民族マジャル族のこと)
ペルシア イラン(古代から自称はずっとイラン。アーリア人のこと)
アルメニア ハヤスタン(自称の民族名はハヤ)
ギリシャ エラダ(ヘレネのこと)
エジプト ミスル(セム名)、ケミ(古代からの自称)
インド バーラト(マハーバーラタは大インドという意味?)
ジュダイ、イズラー ユダヤイスラエル
オーストリア アウストライヒ
ゲルマン ドイチュ(ダッチはもともとドイツ人を示す英語)
ジャパン ニッポン
コリア チョスン(コリアは高麗のこと)
スペイン エスパーニャ

・ほぼ同一のもの
アラブ
ロシア
モンゴル
チベット
タイ