たとえば、英語ではネズミは大別して二種あり、mouseとratは区別されているし、カエルも、frogとtoadで区別されるが、日本語にはない。
しかし、英語はマグロとカツオを区別せず、tsunaと呼んでいる。マスとサケは日英どっちも区別しており、salmon、troutである。
英語では、penとpensは区別されるが日本語では、ペンで区別されない。
一個なのか二個以上なのか、日本語は気にしない。
その代わり、数え方に執着があり、英語なら1 penも4 booksも単に数を付け足せばいいのだが、日本語ではそうではない。ペンは1本と数え、本は4冊と数えなくてはならない。ペンが4冊とは口が裂けても言えない。
さらにいえば、英語は単複しか区別しないがアラビア語は、単数・両数・複数を区別する。
I like you.にしても、日本語では、私はあなたを好き、私があなたを好き、私はあなたを好きと、主格の表現が三種類存在し、それまでの会話の内容で適切なモノが選択されなくてはならない。
私、あなたを好き、でもいいが、フォーマルさには欠ける。
日本語の「も」は英語のtooやwithとは明らかに異なった接辞で、主格を表すことがあるからこうなっている。
発音でもそうだ。
英語には拗音がないので、病院と美容院は区別できない。日本人がrとlを区別できないのと同じだ。促音も弁別しない言語も多いので、居たと言ったの区別が出来ない。