版権もののマウスパッドを無断で販売した男が逮捕された。
どっかのアパレルがトレパクして問題になっている。
しかし、私からすれば、「国内を取り締まっている場合」でもない気がする。
というのも、海外では日本の著作物はほぼ「版権フリー」と同じだからだ。
中韓の話ではない。「世界中」つまり、アメリカでもそうだということ。
アニメキャラが無断で書かれたシャツが結構いい値段(10万)とかで売っている。これは日本のアニメが一種のクールと考える層がいるからできる商売だが、国内ではできそうもない。
日本のエンタメが海外に出てば出るほど、海外での著作権違反は重大だが、あまり取り締まる気はないようだ。というのも、ディズニーとかと違い、日本のエンタメ会社はどれも弱小なので海外で戦う体力がないのだ。
あるのはポケモンとかそういうのだけだ。
まあ、無断でポケモングッズを売れば、世界のどこでも逮捕されるだろう。
しかし、それ以外のアニメや漫画は「無断で使て商売してもいいもの」である。
海外市場は日本市場の何倍もあるので、何倍もの本来あるべきロイヤリティが喪失している。
ただ、日本のエンタメがどうして海外で受けたのか? の一端は、「フリー」だったから、ともいえる。
アメコミと違い、日本の漫画は無料で読めるし、ディズニーと違い無料で見れたし、TVで放映する場合でも、放映権料は全話100万という破格だった。タダのようなものだった。
だから、日本製エンタメ市場は潜在的には大きいし、知名度もあるが、売り上げは大したことがない。世界における日本の漫画とアメコミの売り上げは実はそんなに変わらない。
だって、世界の半数以上はおそらく「無料」で読んでいるから。
で、それを日本のエンタメは世界で受けてる! すごい! クールジャパン! とかいってきたが、実際には金にならんので、どんどん細ってきている。
最近、韓国エンタメに押されているのもそういうことだ。あっちは最初から海外市場のことばかり考えている。