EVはなぜか高級路線である。
解せない。
内燃機関自動車に比べ、パーツ点数は減っているはずだし、電動モーターは内燃機関に比べてずっと制御も容易だし、生産も容易なはずだ。
その証拠にSONYも参入する気だという。
確かに電池は高いし、高い安全性が求められるが、ぶっちゃけ電池だけの話のはずだが、じゃあそんなに電池が高価ならパナソニックが儲かりまくっていそうだが、別にそんなこともない。
案外高くないのかもしれない。
EV転換を理由にして、車の価格をあげようとすべてのメーカーが暗黙裡に談合しているとしか思えない。世界規模で。若干、日産が空気を読めていない気がしないでもないが。
どうせ補助金漬け+環境規制でEV以外の選択肢を排除する気満々だし、どうにもいやだ。いやな気配がする。
趣味のカメラにも同じ感覚を覚える。
ミラーレス化でなぜか高級路線化しているのだ。
かつては一眼レフさえ5万円で買えたが、いまやエントリーのミラーレスも10万からだ。
ソフトウェア開発費が高騰している可能性はあるが、それにしても高級路線はどうも疑わしい。ソフトウェア開発費も高騰するのと同時に、ライブラリやオープンソースは過去より充実しているはずだし、中身はLinuxだろう??
自動車や軍事のように独自設計のCを使っているわけでもあるまいに。
キヤノンがRシリーズで単価をあげてきたのはあからさまだったと思う。
まあ、RPという例外がある。
というか、フルサイズでも本当は一眼レフ時代より格安で作れるはずだ。
だって、ミラーもプリズムもないんだぞ??? あまつさえ、Z9はメカシャッターもない。メカシャッターもないのに、なぜかメカシャッターがないことが絶賛されていて、意味不明だ。グローバルシャッター機じゃないんだから、メカシャッターはあってもいいし、センサー保護用にメカシャッター自体は搭載しているようだし。
高級路線なら、じゃあ高い技術がいるのかといえば、逆に要らないのだ。これまたEVと同じ。
というのも、サムスン(撤退したが)の参入、富士フイルムの参入、シャオミの参入、シャープやMeikeの参入計画などから、ミラーレスの製造は一眼レフよりも容易だ、というのがわかる。
サムスンはシャッターユニット以外のすべてを自社製で賄えたはずだし、これまで長らくニコン頼みだった富士フイルムがミラーレスではゼロからボディを設計しているし、一機種だけだったものの中国企業のシャオミも参入したし、もはやカメラ史上がオワコンだからと結局は参入しなかったものの、シャープなどが参入予定だった。
EVのように将来有望な市場であったなら、今頃ミラーレスメーカーは百花繚乱だったに違いないし、多分トップメーカーはキヤノン、サムスン、ソニーだったろう。
ミラーレスというのは実質ビデオカメラだが、ビデオカメラは参入がしやすい、REDのようなベンチャーも容易にトップ企業になれるが、一眼レフ市場は半世紀以上前から製造しているメーカー以外どうにもならなかった。
一眼レフ以前のレンジファインダーにしても、ライカとコンタックスの先行者利益が強すぎ、日本企業は一眼レフにシフトしたくらいだ。
二眼に関しては製造が容易だったらしく、雨後の筍のように新規参入があった。
一眼レフ時代は、1970年代以降、新規参入はほぼなく、戦後早い時期に参入した企業が撤退して数を減らしていくパターンだった。
AFでトプコンやコニカが周回遅れになり、デジタル化でミノルタが撤退し、事実上ペンタックスは死んだように、だ。ライツさえ、周回遅れを取り戻すためにミノルタを頼ったが、結局倒産したし。
結局、ソニーがα二桁機をリリースしたときに、キヤノンとニコンだけが生き残ることとなった。
これに対し、ミラーレスはどんどん新規参入が見られる。
これはミラーレスがシャッターユニットくらいしか機械的な機構を持たないからだ。
ビデオカメラになるとメカニカルシャッターユニットもないので、ソニーやタワージャズから半導体を買い、ザクティやパナソニックから画像処理エンジンを買えば作れるのだ。
特にビデオカメラ市場は単価が高く少数しか売れないので、量産する必要もない。かつて単価が低く大量生産が必要だったハンディカム市場はもうないので考慮に値しない(ハンディカム市場は話題にならないが、デジカメ市場以上に急激にシュリンクした)。
Z9なんてもはやほぼビデオカメラで、ニコンもビデオカメラへはほとんど新規参入と言っていいようなものだ。もとい、オリンパスが撤退した今(オリンパスは最後まで動画中心主義に与さなかった)、ソニーもキヤノンもパナソニックもビデオカメラメーカーでもあるし、富士フイルムもシネレンズメーカーだ。
また富士はボディでもビデオカメラ市場に参入したくてしたくてたまらないのがわかるが、H1で失敗、今度のH2Sはどうなるだろうか?
業務用ビデオカメラとは相当儲かるものらしい。
おそらく、システム売りだし、カメラはレンズで儲けるというが、シネレンズは法外に高いので、相当利益率がいいのだろう。もちろんコストもかかっているのだが、灰アマチュア向けのレンズの利益率はドル箱と言われるように、シネレンズはもっと儲かるに違いない。
ついに富士も動画用Xマウントレンズをリリースする。
FマウントやMFTは業務用(工業用)にも使われているようだが、こちらはどの程度のものなのかわからない。