父母と話していたが、彼らも思うようだ。
最近のエンタメはなんだか底が浅いとか、中身がないとかそういうことじゃなくて、ぶつ切り、切り貼り、え? そんだけ? そういう印象が強い、というのを。
完結したエンタメで育った層には、youtubeの楽しみ方はよくわからない。
私もそうだ。
中身がないとかそういうことじゃなくて、起伏がないというか、ストーリーを感じられないのだ。
中身のないクソみたいなものなら昔からあったわけだ。ただそれは、2時間の映画だったりして、起承転結はそれなりについていたりした。
TVもネット動画を拾って来るようになり、ぶつ切り感が強くなった。芸能人の入れ替わりはせわしく、彼らの背景を知る前に、TVからいなくなる。
で、世界のyoutuberがどうだか知らないが、日本のyoutubeは二つの流れでできている。松本人志とコマーシャルだ。
私は松本人志の何が面白いのかわからないが、彼がプロデュースする番組、あれが日本のyoutuberの基本だ。もしくは、彼が若かったころのノリを再現する。それがyoutuberの正体だ。
一方、CMの流れにあるのは、おもちゃやゲームで遊ぶ動画で、CMとは15秒くらいでアピールしないといけない一発芸みたいなものだ。それを20分の動画にするんだから、中身が希薄に見える。
もっとも彼らは商品を売りたいのではなく、商品を買いたい層を無料で楽しませ、googleから広告収入を得るという、本来の商品メーカーからすれば悪魔のような存在だが(youtuberが使ったから売れたという例はほとんどなく、大部分は動画で見たからかわなくてもよくなった、である)。