男女の恋愛上の認知のバグというかすれ違いというか、解釈違いがいくつがある。
ひとつは、女性の親切を恋愛感情と取るというよくあるもの。
男性は基本的に相手が女性であれ、老人や子供でないのなら、「基本自分でやれ」と思っている。
もちろん、小柄な女性が大きな荷物をもっているというような、自分では出来なさそうな場面なら、当然助けるが、そうでもない場合、いい大人の手助けはしない。また、明らかに困っている様子でない場合もそうだ。明らかに道に迷っているというような場合は助けるのだ。
だから女性の小さな親切が恋愛感情に映る。「あえて」することになるからだ。
しかし、女の認識はそうではない。
むしろ女性というのは、小さな、誰でも自分できるような親切を積み重ねてポイントを稼ごうとする。
男性が年に一回恋人を海外旅行に連れて行こうと考えるのに対し、女性が毎日手弁当をもたせようとする、というような違いだ。
これはもちろん、女性側も正しく認識したほうがよく、小さな親切をしてくる男性は下心があるとみていい。
逆に、あなたがとても困っており、助けてくれたからといって、必ずしも、あなたに恋愛感情があるわけではない。
あなたに毎日チロルチョコをくれる男性と、あなたが仕事で困っているときいつも助けてくれる男性は、前者は明らかに下心があるが、後者はないケースも多いと思っておいた方がいい。
そして、もうひとつ。
女性の多くは男性の暴力性とやさしさ、強さを混同している。これを混同しまくっていると、暴力的な男性ばかり好きになってしまう。
女性は女性に優しい男性を弱いやつと思い込むケースがある。逆に横暴な人を強い雄と認識してしまう認知バグもある。
しかし、これも認識違いで、男性の場合、強い雄ほど女子供に横暴ではない。なぜなら、強い雄とは男性社会では社会階層の高い人間で、そういう人間は寛容にふるまうことを社会から求められているからだ。
だから、あなたに優しいからといって、あなたに媚を売るしかない弱男というわけでもない。
逆に、女性を同じ人間とみておらず、犬猫のように考えているからこそ優しいというケースも大いにあり得る。
これは社会階層の高い男性にありがちで、女を同じレベルのものと見ていない。
ヤンキーがもてるのも、暴力的な男性=強い男性と認識してしまうバグゆえだ。
すぐに手が出るような男性や、ヤンキーのようにつるむのが好きな男が、果たして精神的に強い男性であるかは疑問であろう。
が、女性はこの目に見える暴力性で強弱を判断してしまいがちだ。