愛国心とかいうが、そんなもんあるに決まっているだろう。
私が嫌いなのは日本政府の政策であって、「民族として」の日本が嫌いなわけじゃない。
このあたりを混同している人が多すぎる。
国家=民族じゃない。
もしそうなら、北朝鮮と韓国は別の国なので、彼らは別の民族なのか? 違うだろう。どっちも朝鮮民族だ。逆に、クルド人は国家をも持たないが、クルド語とクルド文化という独自のものを持つからクルド民族だ。
だから、民族としてではなく政府の政策を叩く。で、日本から出ていけと言われても、なんで? としか言えない。
さらに、愛国心=すべてを受け入れるじゃない。
そらそうだろう。
世の中に愛の鞭という言葉もある。愛しているからこそ、鞭うつ。日本を愛しているからこそたたく。
恋人だって、愛しているからこそ、もっとこうなってほしい、ああいうダメな行為はやめさせたいというのがあるはずだ。私はよりよい国になってほしい。それは愛しているからだ。
愛していない。つまり、どうでもいいなら、わざわざ諫言する意味がない。ただ黙っているやつは逆に愛国心がないし、ただ称賛しかしないやつも、ただ盲目なだけで、愛として間違っている。きちんと相手を見れない愛は愛ではない。だから、日本のだめなところはだめという。愛ゆえにだ。
愛ゆえに批判するのに、パヨクというレッテル張りをしてくるやつがいる。本当に頭が悪い。
国家と民族の区別もできない。だから民族派右翼は絶滅危惧種なのだ。民族派なら、売国政権を許せるはずがない(民族愛はあるが政府愛はない)のだが、国家と民族の区別ができない馬鹿(民族愛と政府愛の区別がつかない)からしたら、売国=愛国(民族愛=政府愛は絶対なので、政府がどんなに売国しても愛する)になってしまう。売国すればするほど、愛国になるという倒錯がおこっている。
彼らネトウヨは盲目的に日本政府を愛すること=愛国心だと思っているので、政府がいくら売国行為をしても、愛国だと絶賛する。
日本の金は、民営化された郵政と年金機構を通じてアメリカの株や金融商品、米国債へ注がれている。
小泉が郵政民営化した最大の理由は、公的組織のままでは法律縛りがあり(基本的に国内投資しかできなかった。そもそも海外投資をする必要がないはずだ。国内で資金が還流しないと経済的にもまずいはずだ)、アメリカに日本国民の貯金を献上できなかったからだ。
郵政民営化以降、アメリカの株式のあがり幅がさらに上がった気がするが、気のせいかもしれない。気のせいではないかもしれない。まあこれも竹中平蔵案件だ。こいつは正直、21世紀の日本の未来を破壊した張本人だと思う。
(ちなみに、この郵政の資金300兆円はもし0になった場合は日本政府が保証することになっている。つまり、アメリカの株を買い、そこが破綻した場合、その損失は税金で補填されるということだ。単純にアメリカに金をくれるという意味でもある)