日本人は平和ボケというが、外交ボケでもある。
さすが政治は三流の国だ。
というのも、米中が本気で敵対していると思っている連中が多いが、んなことはない。あれはプロレスだ。
お互いに最大規模の貿易相手なんだから本気でやるわけがない。
アメリカの一般市民は中国製の安い製品を喜んで買っているので、本気で禁輸なんかしたらアメリカ国民がキレる。
だから、お互いに非難してみたり、制裁してみたりするが、アメリカも金融に関しては本気で中国を叩かない。ドル本位制への参加はしなくていいのだ。
中国側も明らかな人権侵害であるファーウェイ副社長への処遇もまあ、メリカ国民のガス抜きということで大目見ている(これが黒人だったらものすごい大問題になっただろう)。
これでお互いWINWINというわけだ。
そもそもトランプの支持層は貧乏白人だったので、本気で中国を制裁したりしない。中国の安い製品は大事だからだ。白人至上主義者こそ、中国の安い製品を捨て去ることはできない。皮肉である。
日韓関係もそうだ。
かつては日韓議員連盟というズブズブの組織があった。
国民同士を反目させておき、上級国民はみんなお友達なのだ。だから徴用工の賠償を日本政府は履行したという。
これは事実だ。
しかし、当時の軍事政権は着服した。
だから元徴用工自体には「わたっていない」。元徴用工は賠償されていないと日本を叩く。賠償されていないのもまた、「事実である」。
ここでお互いの国民は反目しあう。
で、多分だが、当時の軍事政権が着服したうちのいくらかは、日本の議員に還元されていただろうことは想像にかたくない。どうせ元徴用工にもわたらない金をロハでやると思うか? 銭ゲバの日本の上級国民たちが!
国民同士を反目させ、どっちの国民にとっても損(税金絞られる日本人も損だし、徴用工も賠償されないし損)だが、上級国民には得(日本の議員も、軍事政権も懐が潤ってWINWIN)な取引を裏で行う。
日本国民は政治ボケのあほなので、韓国を叩く。たたくべきはそこじゃない。
そういう意味ではネトウヨはあまりにも白痴にすぎる。
彼らは韓国を叩き悦に浸っているし、愛国者と思いこんでいるが、実際は、政府中枢社会上層に巣食う真の売国奴を「支援」しているにすぎない。
中国たたきも同じである。たたいてもなんにもならないし、プロレスがガチだと思っている可哀想な観客にしか見えない。
まあ、ユーモアに乏しい国だし、腹芸が得意だと言っているわりには、それほど得意でもないのかもしれない(トランプとキンペーは明らかに似た者同士である)。