ひきこもりは肉体労働をさせて叩き直すみたいなことを言ってるやつは頭悪いんだろうな。
そもそもひきこもりは怠惰だからひきこもっているのだ。それがたとえ、いじめなどが原因だとしても、精神が脆弱がゆえにひきこもっているのだ。ゆえに、大変な労働をさせて社会復帰できるわけがない。逃げ出すだけだ。
戸塚ヨットスクールなんぞが間違いの好例だろう。あれは、殺人罪で逮捕されないのが不思議なレベルだが(警察が体育会系だから親近感もあるのだろう)。
むしろ、治療は逆の方法論を取るべきだ。
世の中はちょろいと思わせたほうがいい。
お前が思っているほど世の中はつらくないのだ、と。
根性叩き直す論者はすぐに「大変なこと」をさせたがるが、まったく無意味だ。野球の部活がそうだろう。あんな刑務所よりもひどい練習をして、やっとこさ甲子園いって、プロ入りしたあとどうだ?
高校時代以上にきつい練習をしている選手なんていない(イチローとかはしたかもしれないが、イチローが一般的な野球選手かといえば全く違うだろう)。ぶくぶく太って成績が振るわないやつがいっぱいいる。
オコエとかハンカチとかいい例だろう。
水は低きに流れるのだ。もともと低い水は上にはいかない。
好き好んで大変なことなど誰もしたくない。
根性叩き直す論者も、じゃあ、てめえが介護の仕事しろよというと絶対しないし、ボランティアだってしないだろう。いうだけだ。さも自分は最初から社会に適応できたので、そんな「底辺の仕事」をする「必要」がないというのだろう。
日本社会ではこの手の論調をいうやつがあまりにも多い。社会復帰でも部活でも、普通の会社員でも。
そういうのはできるやつとできないやつがいるのだ。
私も肉体労働はしたくない。
ただ、私はプログラマなのだが、実のところ最初はせいぜいIF文とループなど言語の普遍的な構造とVBの基本文法しか知らない状態で現場へ投げ出された。「大変なこと」をさせられることとあいなった。
私はプログラマとして就職したため、向こうは知っているつもりで仕事を投げてくる。最初の一年はめちゃくちゃ大変だった。まあ、おかげでものになったとは思うが、すべての人間がこれができるわけじゃないし、適正もある。
プログラムだったから一年頑張れたが、これが現場作業なら無理だっただろう。
私は昔から運動音痴で体力がないからだ。だから、あえて「大変なこと」をさせる必要はない。できそうならやればいいが、それは周囲が決めることでもない。
そして何より、根性というのは叩き直るものではない。
その証拠に根性叩き直す論者は「暴力的」であることが多く、その性根は決して治らない。剣道をしていた時、横暴な先輩がいて、指導もされていたが結局教師を殴って退学となった。指導者が絶対で、心技体とか言っている剣道でもそんなもんだ。