知人から聞いた福岡県の某高校での話。ロシアのウクライナ侵略を受けて教師があるクラスで「日本でこんなことが起きたらどうする?」と聞いたところ、全員が「逃げる」と答えたという。教師は「逃げるって、どこに」と絶句した。高台に一時避難すれば、侵略者が帰ってくれるわけではない。
— 阿比留瑠比 (@YzypC4F02Tq5lo0) 2022年4月5日
びっくりするほど頭が悪いのか、恣意的に解釈しているのかのどちらか。
そもそも、なぜ、逃げる=高台に避難なのだろうか? 意味不明だ。
災害と戦争を同列に扱っているようで、おめでたい頭なのはこのツイート主のように思えてならない。
そもそも、戦争の話で逃げるという時点で、避難民となるか亡命するか、そういう話であろう。あとは前線から遠い場所に疎開するとか。
太平洋戦争だって、一般人は「戦闘行為」はしていない。徴兵された人か職業軍人しか戦ってはいないのだ。高校生のような学生(現代とは学制や青年の扱いが違うから一概には言えないが)は疎開したはずだ。
なので、侵略者が来たら戦うなど答えるほうがヤバい。
現代戦は太平洋戦争以上に高度化しているので、当時ですら竹槍では無理なので、今さら一般人に戦う方法などない。戦うのは自衛隊である。
ウクライナでは義勇兵やゲリラがいるにはいるが、そんなもの成人の数パーセントである。ほとんどの市民は逃げた。それ以外に選択肢がそもそもないのだ。
さらに言えば、日本は島国なので戦車が上陸するのはかなり後になるだろう。爆撃や空襲、ミサイルで鎮静化されたあとに、敵の陸軍がやってくる。太平洋戦争と同じだ。ますます一般市民には「逃げる」以外の選択肢がないのだ。
なので、その某高校とやらが実在するかどうかはおいておき、ツイート主よりもはるかに高校生のほうが「賢く」、現実を認識していて、正しい答えである。絶句する教師がいるだろうか? どこに? もなにも、同盟国であるアメリカへの避難が念頭に浮かぶと思うのだが?
浮かばないとしたらその教師(実在すればだが)は酷いネトウヨか何かであろう。
~するわけではないという紋切り型、このツイートの構文、右翼特有のものだと個人的には思うのだがいかがだろうか? そして、こういうことをいう連中こそ、実際に戦争になると真っ先に逃げるのである。