ネトウヨ的日本人は中共に感謝するべきであろう。
もし、中共がなかったら、日本は中華民国とアメリカ、ソ連で分割統治されていた公算が高いからだ。
実際、7月の時点では、アメリカ内部でもアメリカ単独占領はコスパが悪く、中華民国とソ連、イギリスを含めた四カ国統治をアメリカは検討していた。
実際、あまり知られていないが、中国・四国地方の駐留軍は米軍ではなく、イギリス連邦軍主体である。
なぜイギリスはこのような措置をとったのかというと、アメリカ単独統治によるアメリカの影響力拡大を恐れたのだ。
実際には、イギリスはアメリカに比べ多くの兵力を動員できず、民族自決の機運も高まった結果、ほとんど占領政策に影響を及ぼせなかったが。
では、なぜソ連と中華民国は占領政策にいっちょ噛みできなかったのか。
ソ連は対独戦で疲弊していたため、イギリス同様多くの兵力を動員できそうもなかった。
ソ連にとってはドイツ、東欧情勢のほうが優先度が高かった(アメリカも極東軍には無能ばかりが派遣されてきたのは有名な話である。マッカーサーも有能な軍人だったか疑問である)。
北海道くらいは欲しかったようだが、スターリンはトルーマンと争ってまで入手する余裕はなかったようだ。
中華民国も同じである。国共内戦のせいでとてもではないが軍隊など送れなかった。
これはドイツも似たようなモノで、英仏は占領政策に裂く余裕がなく、アメリカと合同して統治していたようなものだった。
しかし、個人的には、事実上のアメリカによる単独統治はよくなかったと私は思う。
今の増税も馬鹿のような政治ムーブも、すべてを止められないのはシステムが世界まれに見る超中央集権国家だからだろう。
戦後にドイツが自治権の強い連邦制に移行したのは二度とナチスを生まないという要請以外に、英仏米のそれぞれの思惑から中央集権ドイツは都合が悪かったからだろう。
一方、アメリカが事実上単独占領していた日本では、日本全体をアメリカの意のままに操る必要性から強力な中央集権となった。
もし、中華民国、イギリス、アメリカが統治していた場合、中華民国とイギリスが結託してアメリカべったりの中央集権国家の成立を邪魔しただろう。当然、中央集権の後ろ盾となる天皇制は廃止である。
もっとも国共内戦が起こらなかったということは、中国大陸に巨大な共産国家がないことを意味する。つまり、戦後アメリカは日本に巨額の予算と技術移転を行ったが、それがないことになる。
恐らくだが、韓国の方が先進国になっていたに違いない。
というのも、ソ連が居残っているなら、北朝鮮は当然成立する。
すると、防波堤は日本ではなく韓国になる。なにせ、中華民国があるんだから、日本は防波堤でもなんでもないというか、日本を共産化させないために韓国を死守することになる。
結果、アメリカは韓国に湯水のように金を使い、技術供与をしたはずだ。SAMSUNGは80年代には世界的半導体企業だったかもしれない。
中共のいない世界では、わりと日本はどうでもいいことになり、むしろ、中華民国の影響が拡大して、中国人に支配されたかもしれない。
だって国民党はアメリカと仲がいいからね、アメリカも文句はさしていわず、いいよいいよとなる。
ネトウヨが中国を仮想敵にして、憎めるのも、大好きアメリカが中共と反目しているからで、もし中華民国なら、めっちゃ仲よかった(対日戦は中華民国からの要請の面も大きい)ので、反中=反米と同じことになるから、できなくなる。
中共内戦がない世界では、文革もないわけで、すぐにでも中華民国は世界二位の大国になるだろう。
70年代にはなるだろうね。
んで、韓国が90年代に三位に浮上。日本は多分、スペインよりも下だと思うね。最先端は中華民国からやってくるし、エンタメも韓国からくる。そういう世界になっただろよ。
ほら、ネトウヨは中共に感謝しなきゃ。