戦国時代や明治時代に日本人の民度の低さに唖然としたガイジンの話なんていくらでもあるので、民度が高かったというよりは、文化と経済の話だったのだと思う。
たとえば、戦後、日本では進学率があがった。
この進学率の上昇はいわゆる、先輩後輩文化を日本中にバラまくことになった。
この先輩後輩文化は戦前からあったが、エリートだけのものだった。
結果、年上に服従するという文化が生まれた。
一見、素直にいうことを効くわけで民度がいいように見えるが、単純に文化的なことだ。
しかし、近年は欧米化によって、年功序列が崩壊しているように、この先輩後輩文化も下火になってきている。
次に経済だが、経済が上昇していく中で、真面目に働く方が得だっただけで、勤勉だったわけではない。
最近は経済が悪くなり、生活保護をもらう方が得な状況になってきたし、クビになるし、正社員にもなれないので、窃盗や強盗をして会社をクビになるとかいうリスクもなくなってきた。
というか、ワープアや事実上の無職が増えすぎた。
また、真面目に働けば賃金が上昇したので、経営陣の不正は技術者の努力で補うことができた。
しかし、特許は会社に属するように法律できまり、ノーベル賞科学者は大して賞賛もされない世界では、技術者も努力しなくなった。
だから、不正を技術で補うこともできなくなった。
不正や粉飾が明るみにでるのはそういうことだ。
会社は社員を守る気もない。なら、社員も隠蔽に協力する気ににもならない。簡単な話だ。守るどころか、「現場が勝手にやった」ということにされる(全車種不正のダイハツですら現場が勝手にやったレベルの言い訳をする始末。全車種が会社ぐるみでなくてなんなん??)ので損しかない。