アメリカの賃金が高いという話をすると、すぐ物価が物価が、と言う馬鹿がいるが、そういう馬鹿が例に挙げるのは外食と都市部の家賃だけである。
ほかのモノをあげているのを見たことがない。
なぜなら、高くないからだ。
たとえばiPhoneは為替のせいで日本では数年前の3割以上値上がっているが、アメリカではほぼ据え置き価格で値上がりしていないし、カメラやPC、家電なども値上がりしていないが、為替のせいで日本だけが値上がりしている。
ガソリンは安く、車も消費税くらいしかかからない(日本では取得税や重量税など二重課税あり)のでもちろん、安い。
外食もマクドナルドなら大差はなく、高いのは「レストラン」の話だ。アメリカでは外食は最初から贅沢なのである。日本のように立ち食いやファミレスが発達していないのだ。逆に言えば、安価な立ち飲みバーみたいなのは多いだろう。
食費自体はもちろん安い。肉野菜穀物アイス何でも安い。
衣料品ももちろん安い。
娯楽だって安い。映画チケットは半額だし、DVDなどのメディアは数百円で手に入る。アニメの円盤がいい例だろう。日本版は2万円だが、北米版は豪華特典つきでも8000円くらいだ。
ただ、書籍は高い。
これはそうだ。チープな印刷のくせして高い(しかも中国で印刷している)。
ペーパーバックでさえ10ドル以上する。でもこれは昔からだ。昔から本は高い。コミックブックももちろん高い(最近日本のコミックも値上がり傾向だが、それでも1000円は超えない)。
家賃にしても、都市部以外では高くないし、日本でも23区にすめばワンルームで10万以上とか珍しくない。
アメリカが高いといってNYの家賃を例に出すとか馬鹿だと思う。じゃあ日本でも港区の家賃で日本を代表させろよ、という話。
正直、アメリカの方が高いのはレストランでの外食、本、くらいじゃないかね。ほかは同じか安い。家電と食料品は基本安い。
私はカメラが好きだが、アメリカでは2割~3割安い場合も多く、うらやましい。特にカメラバックやSDなどオマケもつくので、なおさらそう思うし、時給換算すれば半額くらいに思える。