具体的なことのない二択

 日本人の習性の一つに、「具体的なことのない二択」がある。
 九条改正に反対か賛成か、オリンピックに反対か賛成か。
 答えれらるわけがない。だって、具体的なことが何も語られていないのに。具体的な事柄がない場合、意味が全く反対の可能性がある。


 たとえば、(軍隊と交戦権をもてるように)九条を改正すると、(今後二度と戦力を持てないように自衛隊すら違憲となるよう)九条を改正するでは、「九条を改正する」の部分は同じでもやることは正反対だ。うっかり賛成も反対も言えない。
 言ってしまった後で、()の部分を公開されたらたまったもんじゃない。


 しかし、こういった問いが世間では横行している。


 私は、具体的なことを示してもらえないと答えられないという。すると、いいからどっちか答えてくれという。後だしの()開示は御免なので、絶対に答えない。どうしてもというなら、反対しておくとよい。
 反対しておけば、「あのとき賛成っていった」と言質を取ったかのように喧伝されなくて済む。反対を賛成に修正するのは容易だが、逆は難しいからだ。