若い子の事件とか話題になると、最近の若者は危険とかいうが、そういう逸脱した例外では全部を語れない。
むしろ、私が思うに、若い子は大人しくなっている気がする。
私の時代にいたような、不良、いじめ、万引き、そういうのはまあ日常的で万引きしないだけで優等生みたいな世界観だった気がするが、今は平和な気がする。
私の父の時代はもっとひどく、修学旅行と言えば地元ピープルとの喧嘩で、喧嘩できないチキンも虚勢だけは張っていた時代で、しかもそれが馬鹿高の話ではなく、県下でも有数の進学校の話なんだから、まあ、酷い時代だ。
祖父までさかのぼると、事実上の階級社会になるので一概には語れない。ただ治安は相当悪かったことは想像に難くない。何せ、覚醒剤が正規の薬として売っていた時代、郵便物の中身がほいほい消えていた時代である。碌なもんじゃない。
単に可視化されただけだ。
祖父の時代はラジオすらない。凶悪事件も津山レベルにならないととてもじゃないが全国民の知るところにはならないし、識字率だって70%もないわけだ。そもそも情報が読めない連中がうじゃうじゃいた。
父の子供時代もTVはない。ただ祖父の時代よりは情報が少しは可視化されていた。
私の子供時代はパソコン通信は存在したがインターネットはまだオタクのものでしかなかった。TV局もNHK以外は民法2局しかなかった(のちに増えた)。父の時代よりはマシだが、現在と比べると情報の可視化は少なかった。