デジタル化は支配者の夢

 デジタル化は支配者の夢だ


 ここでいうデジタル化とは、工学的な意味ではない。情報を符号化することを意味しない。


 ここでいうデジタル化とは、アナログ文書をサーバー上に置くことを意味する。また、あらゆる情報を一元的に管理することを意味する。
 政府は意図的にこれを混同させている


 表向きはアナログデータのデジタル化というニュアンスで語るが、実際問題としては、中央集権的なサーバーによってデータを「管理すること」が目的である。
 この意味の「デジタル化」は「支配者の夢」であった。


 これまでどんな独裁者も、神のごとき権力者も、被支配者を24時間365日監視することは不可能だったし、被支配者を弾圧はできても内面を知ることはできなかった。が、この21世紀になって実現しつつある。


 監視カメラとインターネット、GPSつきスマホ、あらゆる公的私的データを収集管理するサーバーによって、行動は24時間365日監視される。

 膨大なストレージは詳細なログを逐一残すことができる。検索履歴や、購入履歴、ログイン履歴から、その人間の思考、思想、嗜好を分析し、トラッキングやスポット広告などによって特定の主義や趣味へ誘導することができる。


 人類の歴史は農耕が始まってから、利便性を得るとともに何かに拘束されるというトレードオフの世界だった。

 しかし、その拘束は社会通念や日々の仕事、宗教儀礼であって、「支配者」ではなかった。ゆえに、宗教や文化は普遍的でも、支配者はめまぐるしく入れ替わった。


 が、デジタル化はある意味、人類が文字を得たときと同じパラダイムだ。
 デジタル統制された世界では支配者が間違いなく固定化する。その支配者層にコミットできるかできないか、それは貴族と平民の差よりも深い差となるだろう。


 所詮、貴族と平民の差など、爵位を持っているかどうかくらいしかなかった。平民でも富を持っているやつはいくらでもいたし、場合にとっては私兵ももっていた。堺や@は武装していて、その富を背景に武家の支配を排除した。


 つまり、情報的には貴族と平民の間に差はなかった。
 しかし、データが中央集権的サーバーで管理運用されるということは、そのサーバーを自由にできる権限の有無は情報の非対称性を生む。
 軍隊すらも、いまは無人化が進む。そうなると、軍人のクーデーターのようなこともなくなる。


 軍隊はサーバー管理者の命令しかきかないからだ。


 デジタル化というのは、実のところ、全く不要である


 たとえば、「クラウド」。クラウドなんてのはユーザーからすればデータのバックアップ以上のメリットはない。そのデータを解析されたり、第三者に売り渡されても何の得もない。


 が、猫も杓子も企業も政府もデータが欲しい。万人のデータが欲しい。だから、クラウド化を推進する。


 正直、この世にただのストレージとしてのクラウドストレージ以外不要である。
 さらに、進むのがOSのオンライン化だ。クライアントコンピュータの機能は最小限にして、サーバからのストリーミングですべてを賄おうというシステムだ。冗談じゃない、と思う。


 というのも、クライアントOSがそれなりに多機能であれば、ユーザーはログを取ることができるのだ。つまり情報がどのように流れているかを知ることができる。
 が、ストリーミングにされてみろ。ログも取れない。サーバーサイドはユーザーサイドから見て完全なブラックボックスだ。自分のデータがどう料理されているか、知ることはできない。


 Windowsも11になり益々オンラインの強要をしている。

 Apple製品は勝手に他人のApple製品をハブとして利用している。これにより、たとえGPSをオフにしていても、Appleに位置情報を教えることになる。


 Amazonのアカウントでログインしたブラウザはおそらく追跡されており、Amazonのサーバーがトラッキング広告において何か重要な処理を担っていると私は思う。そうとしか思えない広告の追跡が多すぎる。

 また、AmazonアカウントをつかったEショップの代理ログインは便利だが、Eショップは顧客情報をAmazonに渡すことになる。


 支配者の夢が実現する


 デジタル庁はそのためにある。


 イスタブリッシュメントは固定化される。


 それこそ、かつてFBI長官フーバーが、政治家のスキャンダルを握ることで半世紀にわたる長官であり続け、大統領ですら逆らえなかったように、中央集権的サーバ管理者は、あらゆる人間を追跡し、自分に都合の悪いものを自由に排除できる権限を持つのだ。

 

 中国はまさにこの「デジタル化」の最先端だが、キンペーのことを世界中の支配者たちは羨ましいと思っている。トランプも、日本の支配者たちも。みんな。

 彼は偉大だ。素晴らしい、と。

 キンペーはまさに始皇帝も、アウグスティヌスも、チンギスハーンも、ヒトラーも、誰も出来なかったことをやろうとしているのだ。

 

 全人民の支配

 

 キンペーは世界中の支配者の羨望の的なのだ。

 

 デジタルで便利になる、と政府は嘘を言う。

 私たちが求めている便利は、24時間365日役所と銀行がいつでもネットから利用でき、もちろん手数料など一切かからず、いちいち店舗や役所に出向かなくても完結するサービスであって、マイナンバーと銀行口座が紐付けされることじゃない

 それは何も便利にならない。

 

 じゃあ、紐付けしたんなら、こっちの情報把握しているんだから勝手に税金の還付もしろよと思うが、「絶対にしない」と断言できる

 「盗る方だけ」にシステムを使うのは目に見えていて、結局、還付を受けるために有休をとって役所に出向き、何度も何度も自分の住所を書かされるのだ。せいぜい、WEB上で前もって文書が作成できるサービスくらいだろう。

 

 私は昔から自事態システムは統合しろと言っていたが、データを統合しろとは言っていない

 同じようなシステム(業務は99%同じなのだから)を自治体が独自につくるのは経費の無駄だから、国が使って配れ、と言っていたのであって、データを国が一元管理することはあってはならん。

 むしろ、システムはこれまで通りに自治体の予算で各個作らせ、データだけ国が管理というクソみたいな一番最悪な落オチまで見える。