一世を風靡し、有名なコピペまで生み出したゼロの使い魔を見返したが、個人的にはやはり面白いと思うが、最近のなろうやラノベのヒロインたちと比べると、びっくりするほど人間味があって驚く。
当時はテンプレだ、とか記号化だ、とか言われていたような気がするが、いまとなっては、そうではなくなっているのが面白い。
というのも、昨今の記号化されつくしたキャラと異なり、明らかにツンデレテンプレではない行動をとったり、相手によってあからさまに態度を変えたりするし、素直さと真面目さと一緒に不真面目さも同居しているのだ。
これはエヴァのTV版を見返してもそうで、存外、TV版の綾波は人間味があるのだ。彼女の模倣のキャラたちの洗練(記号化)されたものと比べると、全然人間だ。
ここ10年、なろうの台頭とスマホゲーの躍進がキャラの記号化をさらに加速させた面があるように思う(まあ逆に、凝ったストーリー展開のなかった白黒アニメ時代も、記号的キャラ造詣が多いが)。