自民の大勝

 格差とかそういう問題ではなく、単純に所得の中央値はさがり、物価は着実に上昇し、消費税も増えているのに、自民党を支持するやつがこんなにいるのが理解できない。


 そもそも、金持ち優遇党の自民を貧乏人が支持しているのが意味不明だ。ほとんどの国民は自分らが貧乏と気づいていないのだろうか。


 もちろん、かつての自民党所得の再分配には確かに熱心だった。

 それは票のためだ。公共工事で都会の金が田舎に流れていたし、遺族会だのJAだのという田舎組織に金がばらまかれていた。


 が、そんな時代は終わった。自民党は最早、ロビー能力を失った遺族会は切ったし、JAを悪の象徴のようにいい、潰そうとしているし、無駄無駄と言って田舎の公共工事は削り、リニアの工事のように大手ゼネコンしかできない工事に金を使う。
 田舎に金をばらまいていた自民党はもいない。


 もういないのに、票は相変わらず入る。

 だから自民党何も気にせず、金持を優遇し続ける。

 実際、サラリーマンの給与は減ったが、役員や取締役の給与はこの20年で二倍以上となり、かつてアメリカに比べて経営陣の給与が安いと言われたが、そんなに変わらない水準となっている。


 かつて、自民党支持者は田舎もんで、田舎に金が流出することから、都会では不支持が多かった。

 いまでは金持優遇なので都会はもちろん支持するし、なぜか田舎も支持しているのえ、そりゃ過半数は余裕だ。


 自分が貧乏人と気づいていない大半の国民は、なぜか民主党(どっちも)を左翼だと思っている。

 左翼ならなんで小沢が偉そうにしていたのか意味不明になるはずだが、理解できないようだ。共産党社民党は明らかな左翼だが、左翼は少なくとも金持ち優遇政策はしない。

 

 われら貧乏人の敵は外国人ではなく、金持であるはずだ。GDPは増えているのに、サラリーマンの給与があがらないのはそういうことだ。


 だから、貧乏人は左翼に入れるのが正しい。
 が、ぜなかそうならない。


 おそらく、日本が世界で一番「左翼アレルギー」のある国だからだろう。

 恐らくアメリカよりも、だ。

 アメリカでは個人レベルでは赤に嫌悪感が強く、仕事を首になったりするのだが、社会的にはそういうわけではない。もしそうなら、巨大な労働組織がたくさんあるわけがないし、「資本主義の健全な発展には労組が必要」という発想も出てこない。


 逆に日本では個人レベルではないが、社会レベルで赤=悪という図式ができている。

 言ってしまえば、これは半ば宗教で、旧約聖書でサタンは10人くらいしか殺していない一方、神は洪水で世界を一回滅ぼしてすらいるが、なぜかサタンが悪の権化扱いされているのに似ている。


 日本人はなんでもそうだが、実宗教に嫌悪感を抱く半面、宗教的(理由もなく何かを正しいと思い込み続ける)な行動は多い(先進国中異様な現金主義もそうだろう)。


 この政治宗教では、自民党=神なので、まあ、「絶対に」覆ることはないのだ。たまに政権を奪われても、それはサタンの短い夢でしかないし、サタンは滅ぶ(社民党民主党は政権獲得後、滅んだも同じ)。


 そういう意味では、民主党が「外国人」=異教徒の票を欲するのはわかる。

 しかし、それを争点にしたところで、勝てるわけがない。自民党に勝ちたいなら、子供が一人生まれたら100万円。コロナ対策で年間100万円。とかいうしかない。


 理由は明快で、この神のいない国(宗教、思想、道徳不在)では、最も強力な信仰は「金」だからだ。


 自民党と言う神に勝ちたいなら、金という最高神格に訴えるしかないのだ。実際、維新はそうやって躍進したではないか。維新の躍進は、大阪財政の立て直しによるし、ベーシックインカムで金配るといったからだ。


 公約は言うだけでいいのだ。


 実際、自民党も公約なんて果たす気はないのだ。馬鹿な国民は金がもらえると分かった瞬間入れる。どっかの市長か知事もそうだっただろう。