インターネットの査読

 インターネットって査読がない。

 いくらマスゴミでも記者が書いたものがそのままというわけじゃないし、TVも同じだ。社内チェックが存在する。でもネットは違う。誰も確認することなく、デマやウソが拡散される。


 これが一般人ならいいが、有名人がやると厄介だ。瞬く間に拡散され、一度拡散された嘘は半永久的(すぐにアーカイヴされてしまう)にネットをさまよう。ここも旧来のメディアと異なる。


 旧来のメディアは意図的にコピーを取る必要があったし、録画されない番組はTV局のマスターテープ以外には残らない。

 しかし、ネットではGoogleのような企業がキャッシュを勝手に生成している(著作権侵害だと個人的には思うが)し、デジタルにマスターはなく、すべてのコピーが等価だ。これがネットに半永久的に嘘が居座り続ける理由になる。


 査読がなくデマやウソが言いたい放題、その言いたい放題の虚言はいつまでもくすぶり続ける。


 これは恐ろしい世の中だ。


 朝日新聞の記事がおかしいのは査読がないからではなく、「ああいう方針で査読されている」わけだ。それが朝日とか読売とか新聞のカラーなわけだ。

 言いたい放題なわけじゃない。TV局も同じだ。韓流推しは勝手にスタッフがしているのではなく、社の方針だ。つまり、そこには責任がある。査読と方針があるからだ。


 しかし、ネットのデマに責任者はいない。勘違いしただけ、とでも言ってしまえばどうとでもなる。


 朝日新聞の記事なら拡散されても、国会図書館で調べれば元ネタとして特定できるだろうが、ネットのデマでは最初の発信源を特定するのは困難を極める。


 マスゴミマスゴミネトウヨは叩いているが、マスコミの偏向報道そのものは確かに問題ではあるものの、マスコミには一定の抑止力が働く。不特定多数が見るために、自浄作用もある。

 偏向報道には、営利企業だからスポンサーに突撃すればいい。しかし、ネットはそうじゃない。一人の愉快犯のデマによって、自殺や殺人さえ起きる可能性がある。そして、震源地の特定は難しい。

 

 また、「検索しないと到達できない」ことから、不特定多数の目もなく、信者によって自浄作用もなく、肥大化したカルトなコミュニティが生成される危険性も高い。

 もちろん、カルトは昔からあるが、足で勧誘したりする必要があった。物理的制約があった。現在は違う。向こうから検索してくるし、世界中へアピールもできる。


 恐ろしい時代になったと思う。


 TVが言っていたは全く参考にならないが、一応査読され、ある特定の企業が発信したものとわかるが、ネットに書いてあったやyoutuberが言っていたはまるで違う。

 そこには査読がない。TVが言っていた以上に信用できない。が、この信用できない砂上の楼閣のようなシステムによって、現在世界はおおわれている。


 ああ、おぞましい。