アニメの中抜きとコミュ障

 アニメ業界は中抜きがひどいという。
 私は過去にアニメ会社を受けたことがあるが、月収8万であった。

 

 アニメ作成にはお金がかかるのは事実だが、異様な中抜きが行われているのも事実だろう。
 なぜ異様な中抜きがあるのかといえば、早い話、アニメーターの圧倒的なコミュ障率である。


 日本で理系が冷遇されるのはコミュ障率の高さゆえだが、アニメ業界も同じで、日本の社会では、仕事の獲得は実績や才能ではなく、「コネ」で決まる。

 

 アニメのような客観的な指標のないコンテンツは「コネ」で決まる確率はもっとあがるし、コネはコミュ障には作れないし、TV局員というのはほぼ全員ウェーイ系(友人の話ではNHKですらウェーイ大学生みたいなのだらけだという話で、なるほど、最近芸人だらけの番組しかないはずだ)だ。


 だから、TVアニメの仕事はアニメーターでは受注できず、わけのわからんウェーイが間に入り、中抜きする。

 

 だいたい、日本では学歴や能力では採用されない。
 コミュ障の時点で、絵を描くことしかできないからアニメーターは薄給でも業界にしがみつくしかない(理系冷遇も同様の手法)。

 

 東大卒でもコミュ障なら、高卒コミュ充よりも絶対に出世できない。

 こういうことはドイツ、フランス、アメリカ、韓国といった国ではありえない。日本は非学歴社会だし、何度でもやり直しのきく「世界で最も自由な国」だが、それはコミュニケーション重依存の裏返しでもある。
 コミュ力さえあれば何でもできる。何にもでもなれる。それが日本だ。

 

 日本社会では能力があっても、コミュ力がないと報酬は得られない。そうなっている。
 アニメがどんなにヒットしても、ウェーイな上層部がほとんどもっていくだけだ。


 理系軽視も同じ理屈で、どんな特許を取っても、会社をもうからせても、何もしないウェーイの高額な給与に消え、功労者の技術者には一銭も入らない。

 入っても、特別ボーナス100万とかだし、たまに専務とかに出世できることがあるが、社長になることは絶望的だ。また、専務などの役員に出世した技術者は、だいたい、例外的に非コミュである。

 

 どういう因果か知らないが、オタク的形質とコミュニケーション能力には相関がある。
 だから、オタク的形質の職業は基本的に搾取の対象(アニメ、IT、工学など)だ。

 

 TV局がアニメには渋い支払いなのに、雛段にいても意味がないような芸人にはぽんぽん高額を出す理由はそういうことだ。

 

 一方、最近では中国人が日本のアニメーターに月収20万とか30万とか支払うというが、そりゃそうだろう。

 あっちは学歴社会だ。学歴がないと党幹部になるのは難しくなってきている。馬鹿が簡単に議員になる自由の国とは違うのだ。

 

 ゆえに、絵が上手いなら高額の給与を支払う価値があると中国人は考える。
 日本人はそうは考えない。

 できればタダで使いたいと思っている。しかしさすがにタダでは仕事を受けるやつはいない。だから、コミュ障なのをいいことに、ぎりぎり死なない程度の給与を与えるのだ。

 

 「コミュ障奴隷」はむしろ、外国へ行ったほうがいいだろう。
 あっちでは、コミュ障でも能力があれば雇ってくれるし、金もちゃんと払ってくれる。

 

 日本における学歴はコミュ障が社会で生きていくために仕方なく得るもので、コミュ充には根源的には必要はない。

 日本以外の国(フランスやドイツでは十代の進路で人生がほぼ決まる。やり直しはほぼ利かない)では能力のある人間が学歴による足切りを回避するために取得するもの(韓国ではイラストレーターも美大卒が多い。理由は美大くらいでてないとポートフォリオを見てもくれないからだ)だ。