中国のスマホゲーって、原神とか崩壊3rdとかが該当するんだけど、すっごく日本人好みのカトゥーンだと思うんだよね。10年以上まえにマビノギが始まったとき、個人的にはすごくいいと思ったし、この路線を支持したけど、日本ではテイルズシリーズがおしいところ(シンフォニア、レジェンディアあたり)までいったが、ついぞ国産ゲーはその方向へいかなかった(例外的にスプラトゥーンがいい線いったが、ああいう世界観のためのグラフィックであって、他作品にはない「特色」として用意されたものだった)。テイルズシリーズもエクシリアとか違う路線にってしまった。私が初めてマビノギのプロモを見たときのカトゥーン(牧歌的雰囲気と相まって、マジ衝撃的だった)は、最近になるまで現れなかった。
私が求めていたのは、シンプルな色合いで、陰影がはっきりしていて、全体的に明るめのトーンのカトゥーンだ。キャラクタも細かいモールドは少なめで、顔はのっぺりしている。テイルズは若干リアル寄りで、私の求めていた方向とは違う方へ行ってしまったし、全体的に国産ゲーはその方面に寄って行った。一部、アズールレーンのPS版(版権は中国だが、PS版はコンパイルハートだったはず)はかなりいい線いったが、グラの精度が悪く、技術が根本的に足りないように見えた。
アトリエシリーズも同様で、フライトユニットのモデリングは大変よいカトゥーンだったが、それ以外の部分が致命的に遅れていて(ロロナはPS3リリースだったが、クオリティ的にはPS2中期レベルだった)話にならなかったし、最新作のライザでは、テイルズと同じくリアル方面に少しシフトしてしまい、私の希望から逸れたし、コーエー内製のモデルはどこか違う。
フライトユニットはどうなったのか。ぶっちゃけ、大手ゲーム会社は微妙な自社製モデルなんか使わず、フライトユニット製を使うべきだった。たとえばSEGAの初音ミクのモデリングはどれも微妙(PSP版はわりとマシ)で、アーケード版なんか最悪の類だ。あんな微妙なもんつくらないで、tda氏に頼むべきだとどれだけ思ったか。
国産ゲーもカトゥーングラフィックのものは売れなくなった。
FF7Rやエルデンリング、モンハンなどは売れているが、FF7Rはそもそも原作のFF7がそれまでのドット絵世界と決別した作品でカトゥーンの対極だし、エルデンやモンハンは洋ゲーほどリアル寄りではなくても、カトゥーンではない。大手では任天堂だけがカトゥーンよりで、ポケモン剣盾は大変よかった(こんなに女の子が可愛いゲームはないよ)が、この路線も放棄されるらしく、次回作ではリアルに寄ってしまった。
そう、一応売れているのもあるが、それはカトゥーンらしいカトゥーンと言える(剣盾のような)。が、原神のような技術力も伴いつつのカトゥーンモデリングされたゲームは、もはや中国が本場のような様相を呈している。一昔前までは、中国ゲーは二次元でも漫画よりはアメコミよりでリアルタッチだったのが嘘みたいだ。まさか、カトゥーンゲーの主導権を奪われると誰が思っただろう。まさか洋ゲー媚びゲーの国産ものばかりが売れるようになるなんて、誰が思っただろう!