スマホがここまでヒットした要因のひとつは、TVと同じだということ

 スマホがここまでヒットした要因のひとつは、TVと同じだということ

 ギークたちは旧来のTVといっしょにするな! と怒るかもしれないが、同じ点があって、「老人が容易に使えている」ということだ。
 ガラケーはそうはいかなかった。

 今、スマホは老人もLINEを余裕で使っている姿をよく見る。
 ガラケー時代には電話機能以外使えない老人が多かったが、スマホはそうではないのだ。
 また、ガラケーは電話の延長で、あくまでも電話として老人たちが捉えていたのに対し、スマホは何か新しい機械として、一種の「手習い」の扱いも受けている。
 ガラケーを習う、なんてことあったか?

 まさに、TVである。

 TVはその怪しい新規性よりも、家で映画が見れるというその一点において、当時の老人たちの多くが容易に受け入れた

 スマホも同じだ。老人たちはスマホを容易に受け入れ、使っている。
 なぜだろう。
 ひとつには、老人たちは実はタッチパネルに慣れていた、ということだ。
 そうATMである。
 ATMは20年前すでにタッチパネルが多く導入されていて、音声案内もされていた。
 このため、老人たちはタッチパネルに慣れ親しんでいた。むしろ、ボタンの多い機械には不慣れだった

 録画機能が使えないパソコンが使えない老人はいっぱいいるが、スマホは使える、というのが何よりの証拠だろう。

 また、固定電話と携帯電話にはほとんど差がなかったが、スマホには決定的な差がある。そう。孫とTV電話が容易にできるのだ。
 また孫とLINEもできるのだ。これはでかい。

 特に孫の数が少なくなった現代、親元ではなく関東へ子供たちもいってしまう現代、子や孫と容易に連絡が取れるのは素晴らしい「実用性」だ、と老人たちに認識された。
 老人も、「実用性」があると、実は簡単に物事を覚える

 上勝町ではこれまでパソコンに触れたこともない90歳くらいの婆さんが、エクセルで売り上げ管理していたが、まあ、「そういうこと」であるし、70歳になってからおにぎり屋だったかを始めた婆さんなんか、店の宣伝のためにインスタを華麗に使っていた。この婆さん80手前にして4,5店舗のオーナーになっていて、やはり「そういうこと」だ。

 意味もなくパソコンなど覚えられないが、そこに意味があれば憶えられるのだ。
 スマホはTVと同等の、日常生活における実用性=意味がそこにあった。
 また、子供もタッチパネル操作は直感的なので、TVのリモコン操作よりも容易に習得する

 機能別の特殊な機械は1ボタン1ファンクションがいいだろうが、操作ガイドも同時に表示できるタッチパネルは実に直感的でわかりやすいのだ。
 世の中でヒットするものは、少なくとも「子供」と「老人」に受けねばならない
 TVも子供は大好きだ。嫌いな子はいまい。TVが嫌いなのはネトウヨだろう?

 氷川きよしだって、最初は老人に受け、近年はDBの主題歌なんぞ歌ってガキにも受けている。彼はだから、いつまでも人気者だ。

 任天堂がスイッチで復活したのも、ガキが欲しいコンソールは断トツでスイッチだし、バラエティソフトも豊富だったり、カラオケ機能のおかげで、老人にも受けている。
 PS4を買う老人はゲーマーだろうが、スイッチは非ゲーマー老人に受けている

 最近の世の中は、「若い女向け」が目立つが、若い女向けほどあてにならんもんはない。
 若い女ほど手のひらくるくる連中はいないからだ。
 子供や老人は一回気に入ると、わりとずっと使うので、効果が高い。どちらも仕事をしておらず、隙間時間の多さも手伝う。

 また、シャレオツやモテといった若い女にしか効果のないものではなく、わりと純粋に「実用度」で判断してくれる。
 子供がスイッチ好きなのも、持ち運びができ、持ち寄って遊べること。スプラやマリカのような友達同士で遊べるゲームが豊富なことがある。
 WiiUは売れなかったが、スイッチと同条件だった3DSはクソ売れた。据え置きと携帯の融合は慧眼だったと言えよう。