カブール制圧

 タリバンアフガニスタンの政権を掌握したそうだ。

 

 これは悪いことか。

 

 それは、アフガニスタンの国民が支持しているのかいないのかが大事だ。

 日本人はアメリカが悪党と呼べば脳死で悪党と是認するが、イラン革命軍だって、アメリカの言う通り、悪だ悪だと連呼はしたものの、実際のところ、イラン人の支持があったわけで、ホメイニ率いる革命軍はパフラヴィ―政権を追い出した。

 

 そしてそのあと、イスラムが支配する中世のような世界がきたかといえばそうではなく、そんなのは女性が最近まで運転すらできなかったサウジアラビアの話であって、イランの話じゃない。

 サウジアラビアはいまもサウード家の領土だが、イランは普通選挙による大統領が選ばれる民主主義国家だ(ほとんどの日本人は米のプロパガンダにあてられ、イスラム原理国家だと思っているが)。

 

 だからタリバンアフガニスタン国民は支持しているのだろう。
 そうでなくちゃ、アメリカに20年も攻撃されて、生き残るわけがない。もっとも、全員が支持するわけもないから、6:4という微妙なこともありうるし、そうだった場合、まあ泥沼だろう。

 

 日本は罪深い。
 アメリカを勘違いさせてしまった。


 億の人口を持つ国が、簡単にポチにできるとアメリカを勘違いさせた。
 これは日本人が「白人崇拝者で」「信念がなく」「強いものに服従しやすい」精神構造だっただけで、ベトナム人もイラン人もアフガン人もどれも該当しなかったのに、日本での成功体験がアメリカを狂わせた。

 

 アメリカは、カミカゼをやるような「キチガイ」=つまり現代で言えばイスラム教徒、少し前で言えば共産主義者も簡単にポチにできると思っていたのだが、これは事実誤認だ。


 カミカゼは宗教的な狂信ゆえではなく、世間体である。みんな死にたくなかったのである(手紙には勇ましいことも書いてあるが、そもそも検閲されていたのだから当然)。

 

 そして、アメリカ軍が逃げ出す動画を見たが、しがみつく人間がいるのに平気で離陸するのは「人道に反する」ように思うが、マスコミは非難もしていないようだし、なんなんだろうな、と思う。

 おまえらが戦っていたタリバンから逃げているんだから救済しろよと思う。