国家的恫喝

 西村大臣の発言から、実際に国が金融機関に依頼していたことがわかった酒類提供飲食店への融資禁止の話だが、はっきりいって、自由主義と民主主義と法治主義に対する冒涜だ。中国と変わらない。いやもっとひどい。


 きちんと法律や通達で決めて罰則を飲食店に課すわけでもなく、民間企業の銀行に融資しないように依頼する。やり口が完全にやくざのそれだ。

 違反したから罰金ではなく、俺に逆らうとひどい目にあうぞという恫喝だ。恫喝だからこそ、西村はあえて記者に言ったわけだ。脅しは見せないと意味がない。言わないと意味がない。


 しかし、これをどう取られるか理解していないというのが異常だ。普通の一般人からしたら、国家から民間に対する恫喝以外のなにものでもない。そういえば最近はNECも恫喝していたっけ。


 誰もが思った。これは恫喝だ。


 しかも、責任は負わない。あくまでも決めるのは銀行というスタンスだからだ。銀行だってしたくないだろう。しかし、銀行自体も何かしらの脅しをかけて言うことを聞かせる気だったのだろう。本当にひどい。


 法律で決めていないし、罰則でもないから、公的な根拠はないというわけだ。あくまでも「相手の自主性に任せた依頼」という態だ。

 これはやくざの手口で、あからさまなやくざが、「あんたの自由だからあんたが自由にしてもいいが、この壺を10万円で買わないか?」というのと同じだ。

 怖くて払うひともいるだろうが、やくざは脅してはいないと言い張るだろう。裁判所も売買契約として処理する可能性も高い。


 最近の自民党はやりすぎだが、これはかなり最悪な部類だ。


 早い話、法律も何もかも無視して、俺たちに逆らうやつはひどい目を見るぞと恫喝しているのだ。

 それもただでさえ客が減って大変な飲食店に融資するなという銀行への依頼で、だ。安倍ちゃんの公文書改竄もかなり酷かったが、これはもっとひどい。