人口=国力というのはほぼ正解だ。
そもそも戦前イギリスが強大だったのは、植民地に膨大な人口を抱えていたからで、植民地を失った瞬間失速する。
それでも、ブリテン島には5000万を超える人口があり、これが世界ランキング21位で、決して低くない。上位10%に入っているのだ。
そう、ブリテン島は少しも小さな島国ではない(日本も同様)のだ。
もっと顕著なのはオランダで、インドネシアという大人口地域を失った後は悲惨だ。現在の人口は1700万で66位だ。
もはやオランダはヨーロッパの政治でも軍事でも、経済でも、一切語られることはない。
オランダ人自身も、インドネシアを失ったときにオランダは小国になったと嘆いたという。
米ソ対立にしても、当時の人口ランキングは、中国、インド、ソ連、アメリカの順である。そう、大国=人口の法則は適合する。
経済的に中国は低迷してはいた(むしろ超大な人口を抱えながら経済が悪い方がおかしいのだ)が、中国共産党の国力は低くなかった。
国際政治では日本よりもずっと情勢に影響を与えたし、アメリカやフランスにも毛沢東シンパの若者はそれなりにいた。
日本人は馬鹿なので、経済的に影響力がある=国力だと思っているが、違う。まあ、経済力はそれなりに影響はするが(日本が世界第三位の発言力=国際的な影響力があると誰が思う?)。
で、このランキングはほぼ人口と国力をイコールとした表だと思う。
GSなんて馬鹿ばっかなので、まあ、間違っているだろう。
インドはまあこの通りだろう。インドは人口だけではなく技術力もあるし、タタのような今後期待できるメーカーもある。
インドネシア人も勤勉だし、伸びしろはある。
ナイジェリアはブラックアフリカを支配できる地位になれればこれで間違いあるまい。
だが、パキスタンはないな。
人口以外に何もなく、地政学的にあまりよくない。インドの事実上の植民地化で発展するシナリオしかありえない(カナダと同じさ)。
エジプトは可能性は高い。
というのも、古代エジプト王朝滅亡後も、エジプトは政治的にはずっと低迷していたが、常に先進地かつ経済的に豊かだった。これが崩れるのは19世紀になってから。
ナポレオンが侵略してくる時期になってからだ。
オスマン帝国の経済を下支えしたのもエジプト州で、エジプト州が独立したときに事実上オスマン帝国は死んだに等しかったくらいだ。
ブラジルもありえる。
ブラジルは堅調に経済が推移しているからだ。
ドイツとUKがこの位置なのは移民による人口増を踏まえているのだろう。
UKは多くの既得権益を有しているため、ランキングが大きく落ちることはないだろう。
ドイツは事実上EUを支配しているので、その地位が脅かされない限りは安泰だ。
フィリピンはない。絶対にない。
フィリピン人は女は勤勉だが、男が怠け者だし、戦後の一時期はよかったが、すぐダメになった。
理由は明快で、技術も産業もなく、人口だけが多いので、女を輸出するという構造になってしまっている。
これを抜けさせるとはどだい思えない。また、政治もマフィアや麻薬と結びついており、これを排除できていない。
メキシコもない。
人口は多いが、ブラジルのエンブラエルのような既存先進国と戦えるメーカーなどがなく、麻薬カルテルを政治から排除できず、真面目な商売が成立しにくい環境下で躍進するはずがない。
インド→〇
インドネシア→〇
ナイジェリア→△
パキスタン→×
エジプト→△
ブラジル→◎
フィリピン→×
メキシコ→×
で、なぜか人口大国になるはずのベトナムが入っていない。おかしな話だと思う。
ベトナムのほうが遥かにフィリピンやメキシコよりも可能性が高い。
なにせ、これまで日本⇒韓国⇒中国と推移してきた20世紀後半以降の世界の工場の流れ先がフィリピンではなく、ベトナムだからである。
GSはアホなので、フィリピンが英語ができるからだと考えているのだろうが、なら、世界でも有数に英語のできない日本がこの地位までこぎつけたのがおかしい。
また、イスラム圏の新興国ならば、パキスタンよりは政治的問題も多いが、イランの方が可能性が高い。
イランも19世紀に入ってから失速した口で、あの土地は常に栄えたきた。
トルコが入っていないのもおかしい。
どうもGSの恣意的なものを感じる。ベトナムとイランが入っていないのがどう考えても、妙だ。フィリピンやパキスタンが入っているのに???
どちらも人口が1億を超えるのははっきりしているのに、だ。ベトナムなんて、このペースなら2050年には1億5千万はいっているはずはずだ。
パキスタン、メキシコ、フィリピンがアウトで、ベトナム、イラン、トルコがINだろ。