憂邦烈士連合会@ソロプレイ

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【日米文化】チップ文化自体は悪くない、と思う

 日本にもかつては心付け、茶代などと呼ばれるものが存在した。
 これはチップと似て非なるものだ、というやつも多いが、似たものであると私は思う
 アメリカのチップだって、固定サービス料と化している場合もあるのだから、ケースバイケースなのは同じなのだ。
 
 チップを渡したいと思う場面はたまにある。

 良いサービスを受けたとき、もちろん言葉でお礼はするが、私は感謝の気持ちはきちんと現物で示すべき、と考えている。

 逆に言えば、感謝もクソもないような現金のやりとり、たとえば、香典とか出産祝いとかああいうものこそ撲滅したほうがいいのだが、こちらはなくなる気配がない。
 おそらくギフト業界が困るからであろう。

 こちらの気持ちをきちんと示すものとして現金を渡したい、と思うことがある。

 が、日本では金は汚いものとされており、これに難色が示されているのは残念な話ではある。

 また、心付け文化が消滅した背景にあるのは、結局これが不明朗会計の温床、見栄のための散財になったせいだと考えられる。
 給仕への感謝ではなく、経営者が不当に請求する温床、見栄のために使う馬鹿な日本人の国民性のせいで、日本からチップ文化は明治期にはほぼ消え去った

 もうひとつには、日本政府は世界一国民の動向を把握し、税金を徴収することに血道をあげてきた関係で、会計簿に乗らないチップは課税の際に邪魔だったのだろう、たぶんこれが最大の理由だ。

 アメリカでも電子決済のせいで、チップが日本の込々サービス料化しており、本来の感謝の気持ちとしてのチップは後退しているようだ。
 電子決済なのをいいことに、上乗せ請求の口実としてチップ料が使われているようだ。そのうちなくなる気がする。

 アメリカはやはりこういう点では日本より遅れているなあ。日本人なんざチップの悪用を100年以上前にやらかして、消えたんだから。