眞鍋淑郎氏がノーベル賞を受賞した。
しかし、彼はアメリカ国籍であり、対象の研究も60年代のものだ。
つまり、受賞は「現在」だが、受賞理由は半世紀前なのだ。江崎玲於奈氏や湯川秀樹氏のように若くして受賞したのではない。
最近、日本人のノベール受賞者はどんどん増え、「日本も捨てたもんじゃない」というやつがいるが、「捨てたもん」である。
ノーベル賞は、「現在」を示してはいないからだ。
爺さんたちが受賞者に多い理由を考えてみるべきだ。
さらに眞鍋淑郎氏が、どうして「アメリカ人」になってしまったのかも考えるべきだろう。中村修二氏もなぜ「アメリカ人」になってしまったのか。
理由は言わなくてもいいだろう。「日本では研究できなかった」からだ。
この10年ノーベル賞受賞者は増えたが、ほとんど爺さんである。みな70年代、80年代という時代の業績で受賞している。
むしろ、若い受賞者がいないことが、日本のオワコンを示しているのかもしれないのだ。