憂邦烈士連合会@ソロプレイ

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中南米を支配したのがイベリア半島国家ではなかったら

中南米を支配したのがイベリア半島国家ではなかったら?

オスマン帝国だった場合
 既存の王国を制圧後、総督を送り込んで終わりだと思われる。
 あとは市井のイスラム法学者イスラム商人が交易網をつくったり、布教活動をすると思われる(基本民間ベース。東インド会社という一見民間組織のようだが国家ぐるみだった英蘭とは対照的になるだろう)。
 戦士階級については、イニチェリにように扱われるかもしれない。ほとんど入植者はいないと思われ、先住民の王国や文化・宗教はそのまま現代まで残っただろう
 ただ、19世紀末にヨーロッパ側の干渉で現在のように中南米は色々な国家が乱立していることだろう。
 また、イギリス植民地とオスマン属州メキシコが度重なる戦争をすることになったのは間違いない。
 イギリスはハプスブルクのような敵対勢力とみなされ、ますますフランスとオスマン帝国は接近しただろうし、ロシアとも和解したかもしれない(ロシアはイギリスと敵対していた)。

中華帝国だった場合
 中華皇帝に臣従すること、記念碑を建てることと戸籍調査以外には特に何もしないと思われる。
 オスマン帝国同様、先住民文化は保存されるはずだ
 また、歴史と資料収集に余念のない中国人は先住民の歴史と文化について書きまくることは間違いない。
 今では考えられないほど中南米文明の記録が充実するだろうし、絵文書やキープも漢文翻訳された本が出回るはずだ
 朝貢貿易は必ず要求されるので、太平洋の交易網がかなり活性化するだろう。日本は中継地になるはずだ。
 こうなってくると、明や清は鎖国政策ではなく、鄭和の航海路線を推し進めていく。世界を二分する時期(中米対立)が500年ほど早まるかもしれない。
 オスマン帝国の場合と異なり、多少の入植はするだろうが、ヨーロッパ人のようなキチガイ的入植(1000人も乗れないような帆船で毎年数十万人が入植するなんて異常事態だ)は考えられない。

・日本だった場合
 先住民文化には興味がなく、劣った人種として彼らを見るだろう(明らかに格上の文明人であるモンゴル人を見下していたんだから)。この辺は欧米人(特にイギリス人やドイツ人などのゲルマン系)と似ている。
 ただ破壊する気もなく、保護する気もなく、城を立て、総督(大名)を送り込んで終わりだろう。
 入植者は少ないため、そのうち総督と支配者層は現地化してしまい、よくわからなくなっていく
 本国とも定期的な連絡は恐らくなく(オスマン帝国や中国はそんなことしない)、土着化は防げない。
 豊臣政権崩壊後は、本国とは音信不通となり、土着化した勢力と欧米勢力の争いとなると思われる。ほとんど日本側の痕跡は残らない反面、旧大陸側の技術は流入し、新大陸側は車輪、馬、銃器、鉄器、米などを入手したため、欧米勢力と渡り合えるはずだ。
 20世紀になって、「日本人は中南米に進出していた!」とセンセーショナルに報じられるレベルで歴史記録が残っていない可能性も高い