夫婦共働き。共同で家事育児というのはもともと日本の伝統であった。
サラリーマンが大量に誕生し、給与がうなぎのぼりだった戦後のあだ花こそが専業主婦である。
というのも、戦前において国民の九割は農民だった。
いまも農家は共働きだが、当然国民のほとんどは共働きだった。そして、農地は家の隣や近所なわけで、父親はだいたい家か家の近くにいた。母親が飯を作っている間、父親が子供を見ていた。だから家事育児は父親も普通にするものだった。そもそも、捌いた肉も売ってないような時代には、鶏をくびって捌くのは父親の仕事だった。