エナドリのZONeの販売担当は相当有能だ。
というのも、レッドブルとモンスターが寡占していた市場に食い込み、かなりのシェアを得ているからだ。
どこが有能かといえば、新製品の前に、旧製品を買うと引換券がもらえるというキャンペーンを毎回やることだ。
これは理にかなっている。
次回一本タダだと思うと、購買のインセンティヴが働くし、次回の引き換え品は新製品なので、新製品のマーケティングも兼ねている。
コンビニも、引き換え目的で客がきてくれるからZONeを優遇する。
また、量を多くしたこともよい。
レッドブルは、健康ドリンク商法で、あえて量を少なくして売った。おかげでレッドブルが暴利をむさぼっていたのは周知だ。最近はシェアの低下で大幅値下げをしたが、大幅値下げできるくらい元が高かったのだ。
ゆえに、200mlだろうが500mlだろうが、輸送費以外の原価は大差ない。だから、ZONeは量を増やすことで新興勢力として人目を惹くようにした。
このあたり、後続のエナドリがどいつもこいつも小さい缶だったのは無能だ。
また、配合を変えても見た目を変えず、ver表記にするなど、見た目をかっこよくしたのもでかい。
コラボした場合も、コラボ先を前面に押し出さないデザインだ。デザインがスタイリッシュなのは、モンエナのような「オタク的ダサさ」がなく、一般向けを意識している。
私は最近はZONeばかり飲んでいる。たまにモンエナ。レッドブルは高く量が少ないのであまり飲まなくなった。
またモンエナはアメリカからきたものなので、味が濃い。この点、ZONeは薄味でよい。
ただ、個人的には大塚製薬のRAZINが好きだった。
重要なのは過去形だ。
というのも初期のフレーバーはジンジャーエール好きの私に大変好ましい味で、素晴らしいものが出た思ったが、どんどん味づけがマイルドになっていき、たびたび缶のデザインが大幅に変わり、正直、めちゃくちゃ期待のエナドリだったのに、最近ではとんと見なくなった。
大塚製薬はいったい何がしたかったのだろうか。そういうレベルだ。
軸がブレブレで、初期のようにジンジャーマニア向けにつくっておけば一定の需要はあったはずなのに、一般向けを意識したせいで駄目になり、ブランディングもできていないのに、ころころロゴや缶デザインを変えるもんだから認知もされなかった。
実際、みんな知らない。
知ってるのはエナドリ好きだけだ。