憂邦烈士連合会@ソロプレイ

IT、PG、アニメ、エンタメ、政治、歴史、時事、社会、カメラ、etc

野蛮人

 いまでこそ日本人は礼儀正しいだの順法意識が高いだのと言うが、それは徳川家のおかげである。
 戦国時代を経験した家康はくっそ野蛮人の日本人を文明人にするための政策を重視した。もっともこれは、秀吉の刀狩り(早い話、ここでいう刀=武器で、当時は百姓も僧もゴリゴリに武装していた)に始まる一連の流れではある。
 天下統一した秀吉と家康の頭の中にあったのは、二度とこんな戦国時代があってはならん、ということにつきた。
 徳川家は家康以降も、儒教の一派である朱子学国学として学ばせ、勉学を奨励した。また、綱吉の頃に完成を見るのだが、その最大のものが生類憐みの令だ。この「生類」とは仏教的には人間を含み、「勝手に農民を斬り殺すな!」「農民も農民で血で血を洗う抗争するな!」「無宿人も保護しろ!」「病人だからといって河や山に捨てんな!」という至極まっとうな政令で、おかしかったのは犬が人間と同列だっただけで、まことに近代的な福祉思想以外の何ものでもなかった。
 江戸以前の日本人の野蛮さはオランダ人やスペイン人が傭兵にやとう位の戦闘民族だったし、元寇の際は文明としての最低限のルールすら守らない日本の武士にモンゴル兵すらドン引きしていたし、日本人海賊があまりにも中国・朝鮮沿岸で略奪行為を繰り返すため、明や李朝はまともな港の設置ができなくなり、鎖国する羽目になった。
 まあ、ヴァイキングみたいなもんだ。